カードローンで審査が甘いところはあるの?
カードローンの審査は銀行カードローンは厳しく、消費者金融は甘い(ゆるい)と言われています。
それも銀行と消費者金融を比較すればのことで、すべての消費者金融がだれにでも貸してくれるわけではありません。
いちばん審査の甘い消費者金融はどこ?
銀行と比べて審査が通りやすいといっても、審査が甘いとまで言い切れる消費者金融はありません。
新規貸付率(成約率)
大手消費者金融では新たな申込みに対して、どのくらい審査に通過しているかの新規貸付率(審査通過率・新規成約率)を公表しています。
アコム:42.4%(2019年1月)
プロミス:42.0%(2019年1月)
アイフル: 43.6%(2019年1月)
レイクALSA: 30.8%(2018年12月)
数字が大きいほど、審査通過した人が多いということになります。
アコム・プロミス・アイフルではとても大きな差はなく、極端に1つだけ審査が甘いところはないということがわかります。
ただ、成約率から考えると、申し込んだ人が10人いた場合、審査に通るのがアコム・プロミス・アイフルでは4人程度なのに対し、レイクALSAでは約3人。
このことから審査に通るか不安な人は、レイクALSAでは難しいかもしれません。
即日審査やスピート審査は審査が甘い?
最短30分などスピード審査でも、審査基準が変わることはありませんので、審査は甘くありません。
自動契約機でも審査基準が甘いこともありません。
審査の甘いカードローンを探す理由は?
まず、なぜ審査の甘いカードローンを探しているのかを考えてみましょう。
- 専業主婦で収入がないから
- パートなので収入が少ないから
- パートやアルバイトで正社員ではないから
収入が少ない・正社員ではないなどは、審査では少し不利になりますが、審査通過の可能性は十分あります。
返済能力が高くないと判断されて、融資限度額が少なくなってしまうかもしれませんが、申込み時に嘘をついてもバレてしまうので、正直に申請してください。
銀行カードローンなら、旦那(配偶者)に収入があれば専業主婦でも借りられます。
消費者金融は総量規制により、契約者に収入がなければ融資できない決まりなので、専業主婦の申込みはNG。
専業主婦は銀行カードローンに、少額で申し込むと審査に通りやすくなります。
訳アリの場合
- 借入希望金額が大き目
- すでに他社借入があるから
- 自分または同居家族(旦那)がブラックだから
この場合は、審査通過は確かに厳しいです。
借入希望金額は大きければ大きいほど審査は通りにくくなるといわれているので、少額に抑えれば通過できる可能性はあります。
他社借入は、返済能力が低いとみなされ不利、同居家族(旦那)がブラックの場合は、生計が同じであるため返済能力が低いとみなされ不利になります。
自分がブラックの場合は、問答無用で審査通過不可です。
その他の理由
- 借入を内緒にしたいから
- なんとなく不安
上記の場合、心配不要です。
借入を内緒にできるかは、審査に関係ありません。
在籍確認の連絡は携帯電話にかけてもらうは、周囲にはクレジットカードの審査の連絡があると伝えておけばOK。
専業主婦でも夫の職場に電話連絡が入ることはありません。
審査通過後にWEB明細に切り替えて、郵送物が届かないようにすることもできます。
その他の不安は申込み前に、カードローン会社に聞いてみましょう。
名乗らなくてもOK、どんな些細な疑問にも丁寧に答えてくれます。
借りること自体が不安な場合は、誰でも知っている・利用者の多い大手カードローン会社なら安心できるのではないでしょうか?
主婦はカードローン審査で厳しく審査される?
カードローンの審査では、審査基準を満たせているかどうかを見ています。
基準を満たせていれば審査通過・それ以外は審査落ち。
審査はどんな人にも平等なので、主婦だから会社員より厳しく審査されるなどはありません。
審査では雇用形態をはじめ、年収や勤続年数、保険の種類や住まいが賃貸か持ち家かなどの複数の項目と属性をスコアリング(点数化)します。
正社員・収入が多い・勤務年数が長いなどは審査時に有利な材料になりますが、他のマイナス面が多いと審査落ちします。
総合的に判断されるので、主婦の審査が特別厳しいということはありません。
カードローンのスコアリングについては、こちらのページでも詳しく紹介しています。
主婦のカードローン審査→確認される項目と通過のための条件
銀行カードローンの審査は厳しい
2016年8月31日の日本経済新聞の朝刊に、銀行カードローンと消費者金融の違いが掲載されていました。
『与信審査』とは与えられる信用、意味は審査と同じです。
銀行は厳しいとあります。
消費者金融でも、銀行より審査が甘いとはいえ、審査はしっかりと行われています。
審査では返済能力を確認しており、審査のハードルを下げすぎると完済してもらえない確率が上がってしまいます。
銀行カードローンでは審査落ちした人が、消費者金融では審査通過した人も多くいるので、銀行より審査のハードルが低いのは間違いありません。
しかしその差は大きくないと考えられます。
銀行カードローンと消費者金融とで比較した場合、銀行カードローンの方が審査が厳しいといえるということです。
銀行カードローンの審査が厳しい理由
銀行カードローンの金利の低さ(安さ)が最大の理由です。
金利を低くできる理由は以下にあります。
- カードローンがメインの業務ではない
- 銀行カードローンの融資資金は、自社の銀行から調達できる(他社から借りなくてもいい)
銀行は企業の運営資金・設備投資、個人の住宅ローンやその他融資など、カードローン以外の融資も多く、融資資金は、自社の銀行から調達できる(他社から借りなくてもいい)ため、カードローンでは金利を低くしても十分営業できます。
低い金利で貸している分、貸す人をしっかり選んでいるイメージです。
一方、消費者金融は、個人にお金を融資するのがメインの業務です。
融資用の資金を銀行から借り入れて運営しています。
銀行に返済する時に支払う利息は、契約者からの返済の利息(消費者金融の儲け)から支払います。
そのため、消費者金融は金利を低くできません。
消費者金融は金利を低くできない分、審査のハードルを少し下げて、契約者を多くしています。
幅広く多くの人に借りてもらう狙いがあります。
審査の甘い銀行カードローンはないの?
カードローンの審査は非公開が原則。
審査基準も非公開のため、審査基準を比較することができないため、『この銀行の審査が甘い』など言い切ることはできません
。
それでも地方銀行は大手都市銀行と比べて、まだ審査が甘い傾向にあります。
地方銀行でもカードローンの取り扱いはあったものの、積極的な顧客獲得は行われていませんでした。
どちらかというと、地方銀行は地域の企業への融資をメインとしてきたからです。
近年のカードローン需要の高まりから、地方銀行でもカードローンの契約獲得に乗り出しており、積極的なキャンペーンが打ち出されていることも。
銀行の中では都市銀行よりも、地方銀行の方が審査に通りやすいと考えられます。
こちらでも詳しく紹介しています。
地方銀行のカードローンは審査甘いって本当?
銀行カードローンの審査はますます厳しくなっている
2010年に総量規制が完全に施行されてから以降、銀行カードローンの利用者が増加しました。
銀行側も収入証明書の提出が必要な融資金額を引き上げたり、WEB申し込みでスピード審査・即日融資可能を大きくうたうようになりました。
そのため銀行カードローンは低金利なのに借りやすいというイメージが定着してしまいました。
このままでは多重債務者の増加につながりかねないとのことから、銀行を統括する全国銀行協会(全銀協)では、以下の取り組みを自主的に行うよう、各銀行に通達しました。
i 配慮に欠けた広告・宣伝を抑制
ii 収入証明書不要限度額の引下げ等により、返済能力を正確に把握
iii 自行・他行・貸金業者貸付けを勘案して返済能力を確認
ⅳ 年収に対する借入額の比率を意識した代弁率のコントロールを行い、多重債務者の増加を
抑止。審査目線に関し保証会社と深度ある協議を実施
ⅴ 貸付実施後における顧客の信用状況の変動を把握
引用:銀行カードローン検査 中間とりまとめ 本文(PDF:534KB) – 金融庁
この項目の中に返済能力の確認があり、『しっかり審査します』ということを意味します。
銀行のカードローン審査は以前にも増して厳しくなっているといえるでしょう。
審査が不安な人は消費者金融に申し込みを
審査に不安な場合は消費者金融に、借入希望金額をできるだけ少額にして申し込みましょう。
申込み時の入力項目に嘘はNG、嘘はバレて信用を下げてしまうので正直に。
消費者金融は収入がある人のみが申し込めるので、専業主婦は申し込み資格がありません。
専業主婦の場合は地方銀行がおすすめです。
お借入れ診断を活用する
カードローン会社によっては公式HPでお試し審査や簡易借入診断といった事前診断があります。
他社借入金額・他社借入件数などの他社利用状況や年収、生年月日を入力することで借入が可能かどうかを簡易的に診断してくれます。
ここで借りられるかどうかを簡易的に判断する材料として入力する内容については、実際の申込み後の審査でも必ず確認しているもの。
最低限の情報のみで融資の可能性を判断しているため、診断結果は借入可能であっても、実際の審査では通らない可能性もあります。
あくまでもお試しで借りられるかどうかをチェックするものですが、ここで借入不可と表示された場合は、申し込みは避けてください。